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PだのCだの

 先日、数Aの場合の数で習うP記号とC記号が、SNSで少し話題になっていました。

 事の発端は、簡単な順列の問題に対して「久しくPやCを使ってないからどちらを使うか忘れました。」といった趣旨の投稿だったかと思います。この「Pですか?Cですか?」は場合の数や確率が苦手な生徒からの定番の質問だったりもします。

 あのね、そんな認識だといつまで経っても数学はできるようにはなりませんよ。そもそも、こういう記号や公式、定理の類には、時間と手間を短縮する以上の意味はありません。これらを覚えれば問題が解けると思っているのがそもそもの間違いです。場合の数だと最初に考えるべきことは、「Pか?Cか?」ではなく「どうやって数えようかな。」です。

 誤解のないよう言っておきますが、私は公式や定理を覚えることを否定しているわけではありません。むしろ、時間や手間を短縮する効果の大きいもの、使用頻度の高いものは覚えるべきだと思っています。例えば、解の公式、余弦定理、加法定理などですね。逆に、その効果の小さいものはどうでもいいとも思っています。そういった意味では、P記号はどうでもいいですね。というか、私はほとんど使いません。時間も手間も短縮できない、むしろ冗長になるので。

 

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